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ずっとトイザらスキッズな、ある英語教師のブログ

アフターコロナの学校教育

在宅学習がひとつの学びのあり方として認められるようになるでしょう。

 

まず、収束にはまだまだ時間がかかりそうなので、従来の学校生活に復帰するのは当面無理です。満員電車に乗っていっせいに登校・下校というのは、しばらくは現実的でないでしょう。中学生の教室なんて、世界で一番3密な空間です。時差登校などが可能になったとしても、学習は自分で進めるような形をとる他ありません。

 

次に、この1か月の間に、オンラインによる学習支援がいっきに普及しました。私が勤める学校ではベネッセのClassiというプラットフォームを利用し始めました。他校を見ても、何らかのオンライン学習支援プラットフォームを利用し始めた学校がほとんどのようです。Zoomを用いてオンラインHRを行ったり、Youtubeで授業動画を配信するなど、どの学校も必死に試行錯誤しています。

 

この流れの中で、生徒の学習は基本的に自宅で自分で行い、学校はそれを支援する、という考え方が、一定の地位を得ることになります。

 

生徒にとってメリットは確かにあるはずです。自分のペースで学習できますし、不登校・引きこもり傾向の子にとっては、学習面で遅れをとらずにすみます。学校としては、一つの授業をより多くの生徒に提供でき、また何度も使い回せます。アフターコロナにおいても、良い部分は継続されるでしょう。

 

デメリットもあるでしょう。集団で顔を合わせないとできないこともあります。クラスメートと刺激し合う関係を作ることは、在宅だけでは難しいでしょう。テスト・評価や、自律できない生徒のフォローは、かなり工夫していく必要がありそうです。

 

このように、在宅学習が学びのあり方として認められるようになると、学校というものを考え直す必要があります。

学校は在宅学習を活用してどのような価値を提供するのか。場所としての学校はそれを超えた価値をどのように、どれだけ生み出せるのか。

たいへんな時代がやってきそうです。