段階的自粛解除の一つの方法
20代の若者だけ解除してみる、という案がイギリスでは検討されているようです。
難しい英語が少ないですし、とても大事なことを論じているので、ぜひじっくり読んでみて下さい。
ロックダウン状態のイギリスにおいても、経済への影響は深刻なのでしょう。
疫学と経済のバランスをどうとるのか、ということは、日本でも今後考えていかなければなりませんね。
20代は重症化リスクが小さく、経済の停滞によってこうむるダメージは大きい、だから彼らから経済をリスタートしていこう、というのはわかるし、合理的です。
でも、仮にこれを実行した場合、リスクが小さいとはいえ、630人もの若者が亡くなると試算されているそうです。
どれくらい感染が拡大すると、どれくらいの人が死ぬのか。
どれくらい不況になると、どれくらいの人が路頭に迷い、死ぬのか。
これを判断して意思決定しなければならないんですね。
最後に "I don't envy the politicians right now." とありますが、同感です。
さて、英文の中で出てくる2つの表現について。
be back at square one というのは初めて見ました。「ふりだしにもどる」。square one とはすごろく(というかチェス?)の1つ目のマスというイメージなのでしょうか。多分そうでしょう!(適当)
あと、if at all ってやっぱり難しいですね。
there are major obstacles to such a system, including the lack of widely available tests for antibodies and the still unresolved question of how long ― if at all ― immunity to the virus lasts.
このようなシステムには大きな障壁がある。一つには抗体を調べる大規模な検査を用意できないことであり、また一つにはウィルスに対する免疫がどれくらいの間保持されるのか(ある程度の時間は保持されるのであろうが)という問題が、いまだに解決されていないということである。
くらいでしょうか。long に譲歩の意味を加えて、「まあ、長いっちゃあ長いんだろうけど」くらいの意味をつけ加える感じ。
「いやしくも~」「~である以上」とかって訳し方は汎用性がないですね。 とにかく譲歩!直前の語について、"ちょっと待てよ、でもまあそうね" という意味をつけ加える、という感覚で、柔軟に解釈しましょう。